脆弱最底辺

涙腺脆弱。記憶力ゼロ

山下次郎のソロ曲の話

山下次郎の「GOLD ~No.79~」
「アイドル 山下次郎」を主題にしつつ「教師 山下次郎」と「人間 山下次郎」を覗かせる完璧な曲。


プロデューサーとしての贔屓目と好みという贔屓目もあるかもしれないけれど。


二次元アイドルの曲ってあまりキャラクターの深い部分に触れた歌詞があると途端にキャラソン感が強くなってしまってふとした時に「非実在感」を感じることがあるんですけど最初のうちはそれは当たり前なんですよ。その曲が自己紹介、名刺になるわけですから。それが醍醐味みたいなところもあったりして。

SideMは「2nd ANNIVERSARY DISC」 というシリーズで初めてその所謂自己紹介ではない曲を出したんですけど、
山下次郎の所属するS.E.Mはその中で「サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday」という一夏の恋をテーマにしたラテン調の切ない曲を歌っているんです。

SideM内で一番平均年齢の高いユニットに失恋ソングを歌わせ、それを8月31日(一般論で夏休み最終日)にリリースしたということが最高過ぎるという話もしたいんですけど今は割愛。


そのサマホリを経た結果、「GOLD」が出来たわけなんですよ。
(作詞の松井さんがサマホリを聴いて次郎ソロのイメージが決まったと言っていたらしい)


本当に両曲希望通りだったので
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それだけで本当に最高だったわけなんですけど
GOLDはもうとにかくフルで聴いた時のパンチ力が凄かった。

試聴の時はただただ希望が叶った喜びと単純に好きで何度も聴いていたわけなんですけど、みんなが言う通りSideM内イベント「Best Game」の主題歌みたいなイメージがあって。
なんだろう……「作られた山下次郎」「スイッチの入った山下次郎」みたいな感じだったんですけど、
二番サビ以降の歌詞がほんとにグッときて。きっとみんなが思ったことだろうけれど。


思い切ってみなきゃ、面白い何かに出会えない

が単純にすごく響いて。
引きこもりだから。一歩が踏み出せないから。だから先生に背中を押される生徒の気持ちになった。

でも例えば私が山下次郎先生の働く学校の生徒だったとして、次郎先生に直接それを言われたとしたら絶対に刺さってないんですよ。先生のことなんて何も分からないから。そんな簡単に言いやがってって。
彼の歩んできた人生とその性格を知っているから刺さるんですよ。
道夫に誘われてアイドルになって色んな経験を積んだ山下次郎のことを知っているから。だから刺さる。次元が違って良かった。
ただその世界の山下次郎ファンも同じようにその言葉に背中を押されたりするんでしょうけど。


そんなことを思った次の瞬間

賭けみたいなもんだよ、運命なんてさ ルーレットの結果論 俺たちの出会いも……そうなんじゃない?

で一気にプロデューサーの気持ちになってボロボロに泣いてしまった……
賭けみたいなもんだよ運命なんてさって冷たく言っておきながら最後にそういうこと言うのずる過ぎるじゃないですか……松井洋平様……天才……
山下次郎と出逢えて本当に良かった……道夫と類に感謝しなければ……S.E.Mありがとう……という気持ちになる……


熱くなってんのかな、もしかして……まぁそれもいいんじゃない?
あたりも涙腺に追い討ちを掛けてきて本当に最高の展開を魅せてくれる歌詞だなあって。

全体を通して「熱くなってみなきゃ」→「熱くなってんのかな」→「熱くなってみれば」って変化があるの本当に最高じゃないですか!!??
山下次郎の成長でもあり、「化学」的な変化でもある。



この曲を山下次郎の事を何も知らない人が聴いたら「気楽に生きようぜ!!」って感じの応援歌に聴こえるんですよね。
そういうところが「アイドル」で。
彼が「元化学教師」であることを知っている人が聴いたらああ先生っぽさもあるな……と気付くだろうし、彼の人間性を知っている人が聴けば「もしかしてこれは彼自身のことなのかもしれない」なんて思ったりするかもしれない。

その多面性が、どこかリアルアイドルの出す曲のようで、でもそれに気付けるのはやっぱり次元が違う存在だからであって。
そのバランスがとても良くて、要するに315!!!!!!という話。